福岡市は、これまで多くのミュージシャンを輩出した音楽の都です。
音楽は人の心を豊かにし、街を魅力的にします。ウィーン、ザルツブルグ、ナント、ニューオーリンズなどでは、音楽が多くの人々を引き付けています。福岡市も音楽により、もっともっと魅力的な街にしていきたいと思います。
ところが、今回のコロナにより多くのアーティストや音楽関係者が大きな影響を受けており、事業継続や活動の在り方について、新たなモデルの構築を模索しています。
そのため、このたび福岡市で活動されている音楽関係者と一緒に、音楽業界全体の底上げを図るため、「福岡音楽都市協議会（MUSIC CITY COUNCIL OF FUKUOKA）」を設立しました。
福岡音楽都市協議会は、様々な音楽関連事業の実施や情報発信により、「音楽都市　福岡」の一層の活性化を図ります。関係者はじめ、市民、企業のみなさまの幅広いご支援とご協力をお願い申し上げます。

天神のライブ喫茶「照和」から次々とメジャーデビューを果たし、日本のポップミュージックシーンを席巻したその現象に、70年代“福岡は日本のリバプール”と謳われました。
それから現在に至るまでの約半世紀、未だに数多くのアーティストを福岡は輩出し続けています。これは、他の都市には例のない福岡独自の文化と言えます。また祭り好きな気質から生まれた「博多どんたく」や、音楽の祭典「福岡ミュージックマンス」 にも顕著なように、街中に音楽が溢れるほど、福岡は「音楽」を愛し「音楽」に愛される街なのです。
この福岡の特徴とも言える「音楽」をさらに深め、ジャンルや異種の壁を越え、新たな可能性を探り、協議、実行する組織として、福岡音楽都市協議会は生まれました。福岡が最も得意とする伝統からの革新、寛容で自由な感性から創り出される多様な音楽文化が混ざり合う音楽都市を目指します。Beat goes on! 福岡の音楽は止まらない！

福岡市は市民や団体によって多彩な音楽活動が育まれ、幅広いジャンルのアーティストを輩出し続けるなど、音楽の魅力が街の魅力のひとつとなっている音楽都市です。
その福岡の音楽業界においても、新型コロナウイルス感染症の影響による大変厳しい状況が続き、これまでのやり方を変えることを余儀なくされています。
そのような中、福岡市で活躍される音楽関係者の皆さんのご尽力により、福岡音楽都市協議会が設立されましたことに、心より感謝申し上げます。
福岡市に脈々と流れてきた音楽の文化を守り、音楽をはじめとしたさまざまな文化芸術事業を通して、音楽が溢れ、活気あるまちづくりに取り組むためには、音楽業界と行政を繋ぐ仕組みが必要です。
音楽の様々なジャンルの垣根を超えた、福岡音楽都市協議会の皆さんの新たなチャレンジによって、福岡の音楽関連業界に元気を取り戻せるよう、福岡市も皆さんと一緒に全力で取り組んでまいります。