【信じてるのはロックンロールだけさ】CREATION OR DEATH 創造か死か
どうも。六本松 蔦屋書店の館長南原です。
前回同様革ジャンを着ながら、マイルームでテレワークへの憧れを抱きながらしたためております。
第2回目も蔦屋書店らしく「本」の紹介を。本業が音楽系だったので本の紹介ってすごく難しいのです。。
まず読まないといけないのと(←当たり前!)あんまり内容を言ってもネタバレになりますし、なかなかの難易度です。
今回ご紹介したいのはLD&Kの社長、渋谷の黒豹こと大谷秀政さんの「CREATION OR DEATH 創造か死か FROM SHIBUYA」というインパクト大なタイトルの本です。
コロナ禍、事業を縮小するどころかライヴハウスや飲食店をガンガン出店し攻め続けていて、ドラクエで例えるならば世の中は「いのちをだいじに」とか「じゅもんをつかうな」の状況ですが、唯一「ガンガンいこうぜ」を実写版で遂行しているお方です。
ちなみに福岡では2020年11月、大名に「天国と秘密」というカフェとライヴハウスを併設したお店を出店されています。
私自身、ビジネス書や自己啓発的な本は読まないタイプで(ごめん、うちのジャンル担当者)映画や音楽が人生の参考書と思って摂取してきました。
この本は、大谷さんの生き様と思想が詰め込まれたまさに自伝映画です(と勝手に断言!)
ちょっと内容に触れますと
大学卒業後22歳で起業した理由が「自分の人生に嫌いなヤツを登場させたくない」という至極シンプルかつそれはそれは大人になるにつれて難易度が高い理由でした。カッコいい!
前半は音楽レーベル立ち上げなどの音楽業界編で後半は店舗事業に関して出店されたお店ごとのエピソードトーク。どちらも業界のタブーなど関係ない愉快痛快な内容。
特に「上海ROSE」出店エピソードはもうギャング映画です(笑)
私も六本松 蔦屋書店立ち上げから関わっていたのでここで書かれている出店へのマインドには痛く共感しつつも、これだけ多くの店舗を全くブレずに創り続けていることには畏怖の念を抱きました。私は1店舗でお腹一杯、まだ胸焼け中です。。
いろんな大切な言葉が出てくるのですがいちいちど真ん中な言葉で、まるでブルーハーツやブランキーを聴いている感覚になります。
ハイロウズの楽曲「ヤバンバ」の歌詞にある「キャリアは要らねえ、ギャグにもならねえ。経験よりもスピードとパワー」というフレーズが改めて胸に突き刺さります。
太く筋の通ったマインドで生きてこられた大谷さんの凄さは「覚悟の強度」と「正義」だと感じました。
なので思えば私はこの本を「週刊少年ジャンプ」を読む感覚で読み進めていたんだと気づきました。最後は正義が勝つんだ!
本著を読むにつれ自分の人生なんだからもっと自分本位に生きるべきだと奮い立たされる訳で。何か勇気を持てるんです。だからやっぱりジャンプなんです。
私もLAメタル生まれ、ブランキー育ちなので少なからずブレずに生きてきたつもりですがこの大谷さんの自伝を読むとまだまだ覚悟の次元が違うと思い知らされてました。
あと文中によく出てくる私の大好きなバンド、KING BROTHERS。彼らも覚悟のカタマリのようなバンドでそれを発掘したのが大谷さんとは!やっぱり最高だ!
こんな上司だったらな~(おっと心の声が)
「これから何かを始めよう」とか「もっと自分本位に生きたい」と思っているアナタ。このジャンプ、オススメです!
私も映画のような人生を送ろうと心に決め、お店の予算が未達ならば銀行強盗でもしようと思った47の夜でした(うそよん)。ゐゑ~ゐ!
記事提供者:南原 尚幸
六本松 蔦屋書店 館長