【Rin音 Column vol.01】気づいたらアーティストになる方法
初めまして、Rin音と申します。
福岡県で大学生の頃からラッパーとして活動させていただいております。自己紹介も兼ねて色々と話したいところではあるんですが、今回のテーマは「気づいたらアーティストになる方法」ということでそのついでに生い立ちも紹介していきたいと思います。
生まれは小倉育ちは宗像の福岡っ子。子供の頃は自分から進んで何かをすることはなかったです。クラブ活動とか興味もなかったです。水泳をやらされた時も、車の中で泣きながらスイミングスクールに向かったのを覚えています。そんな僕ですが、とにかく遊びは大好きでした。ゲーム、鬼ごっこ、テレポ、ケイドロ、遊戯王…と体を使う遊びも室内の遊びも大好きでした。わがままな子ですね。遊び以外何もしていませんでしたから、今でも歌手なのになんの楽器もできません。誇らしく言うことじゃないですけどね。友人関係でいうと小学生時代は転校などもあって馴染めない時期などもありましたが、それも学生あるあるですよね。本当に人並みに生きてきたって感じです。
音楽は少し好んで聞くくらいでした。YouTubeで GReeeeNを聞いたり、ボカロ、ニコラップ、海外のバンドなど様々なジャンルを分け隔てなく少しずつ聞いてました。これほど色んな音楽に出会えたのはインターネットのおかげですよね。携帯に感謝ですよ。好きな音楽はどんなものでも好きって感じになれましたし。そんな音楽の聴き方をしていた僕は、中学3年生の頃にある動画に出逢います。それはニコニコ動画に上がっていたMCバトルです。初めてみたときは衝撃でした。
口喧嘩を音に合わせてる?ターン制?何でこんなに気持ちいいリズムなんだろう?え、勝敗あるの?ええええ、即興なの?!
疑問だらけですけど、魅力だらけで。もともと替え歌とか親父ギャグとか好きでしたし、ラップには少し音楽として触れてはいましたから謎の中毒性に囚われてもう虜でした。そこから高校入学しても通学中に携帯からイヤホンを垂らしてMCバトルを聞く。毎日ですよ?聞かなかった日はないと断言します。そうするとだんだん歌えるようになってくるんですよ。楽曲と同じで歌詞を覚えると言う感じです。楽曲は覚えていくと今度は少し替え歌ができるようになるじゃないですか?ある日、そのノリで覚えたMCバトルの替え歌をすると自分のラップが完成することに気づいたんです。僕がラップをしたいと思ったのはこれがきっかけです。「俺にもできる」って思ったんです。
友人を誘ってラップしない?って毎日言ってましたね。1年生から誘い続けてやってくれたのは3年生になってからです。長かった。その頃はまだまだ流行る前くらいですから知ってる人を探すのが大変です。布教活動をして友人とサイファーという練習をして、大学生になりようやく人生初バトルに出るわけですね。U20のバトルに出場し、最初はベスト8。悔しくてラップ漬け。2度目にして優勝。我ながら運は良かったと思います。バトルに勝ったとき、そのイベントの主催者RYOTAさんから「次のイベントでライブする?」と声をかけられます。一回戦を勝ち上がったMCの中から数人、楽曲のライブをする権利を頂けるわけです。ここで断れば男が廃る、なんてかっこいい理由ではなくシンプルにライブに出ないのをディスられてバトルで負けるのが嫌でした。即答でやりますと答えました。即答できたのは今思えばステージに立つ人間のかっこよさに惚れ込んでいたというのもあったと思います。
右も左も分からない僕は、携帯が頼りでした。検索は「曲 作り方」みたいな感じでしたね。履歴は曲の作り方でパンパンに埋まっていきました。今までたくさんの音楽に携帯で出会ったわけですが、最後に携帯で音楽を作る方法に巡り合うわけです。きっと恐怖もあったんですよ。クラブでライブなんてできるのかなとか、でもそれも原動力でした。ワクワクも恐怖も興味も全部原動力だった気がします。やっとできた曲をどうにかCDに焼いて持っていきますが、初ライブにて音楽は流れず失敗。2回目は歌詞を全忘れ。ステージに棒立ちしたことがあります。
あとはこれを繰り返すだけでした。曲を作りステージに立つ。何度も繰り返しましたね。気づいたらたくさんの人に聞いてもらえて、たくさんの人に関わってもらえて。正直そんな器の人間じゃないと今でも思います。でも、やりたいことを夢中に追いかけ始めるとなかなか止まらないんですよ。日々感謝を忘れないようにしたいですね。
改めまして、Rin音です。よろしくお願いします。拙い文でしたが読んでくれてありがとう。
記事提供者:Rin音
リリース情報
2022年4月20日 2nd Album『cloud achoo』リリース
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