初開催!「福岡音楽映画祭2023」

福岡音楽都市協議会(以下、MCCF)は、昨年に引き続き「クリエイティブなまち・福岡」で新たな文化やテクノロジーに触れ、最先端エンターテインメントを体験できるイベント『The Creators 2023』 に参加いたします。その一環として、福岡市美術館ミュージアムホール(福岡市中央区大濠公園1-6)にて映画上映イベントを実施します。
音楽と映画は、切っても切り離せないものです。アーティストやレコードレーベルの伝記物からドキュメンタリー、コンサートやフェスティバルの記録など、音楽をテーマにしたいわゆる「音楽映画」の劇場公開が、近年では驚くほど増えています。他方、福岡では必ずしも満足いくようなスクリーン数を確保できていないといった実情があります。そこで我々MCCF は関係各位のご協力のもと、気軽に音楽映画を鑑賞できる上映イベント「福岡音楽映画祭」を開催いたします。
上映作品は『ホワイトハンドコーラス NIPPON Freude ! よろこびの歌(福岡初公開)』、『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆』、『OTHER MUSIC』、『狂い咲きサンダーロード』の4本で、福岡市域の全世代の方々に楽しんでいただけるラインナップとなっております。また、オープニングイベントとして、キノシネマ天神(福岡市中央区警固1-15-38 カイタックスクエアガーデン 1号棟3階)にて『狂い咲きサンダーロード』の監督であり、福岡市出身の石井岳龍氏(改名前は石井聰亙)の新作『自分革命映画闘争(福岡初公開)』の作品上映と、石井氏を迎えたトークイベントの開催を予定しております。

イベント概要

タイトル:「福岡音楽映画祭2023」
開催日時:2023年10月21日(土)10:00~19:40予定
会場:福岡市美術館ミュージアムホール
  (福岡市中央区大濠公園1-6)
主催:福岡音楽都市協議会
料金:1作品(全席自由/入替制)
  (前売)一般 1,500円 学生 1,100円
  (当日)一般 1,800円 学生 1,300円
   ※障がい者の方は当日1,000円(介助者1名も同料金)
購入方法:前売はライブポケットにて受付。当日は現金での入場可。

協賛:カイタック スクエア ガーデンベイサイドプレイス博多レイメイ藤井ふくや博多大丸(順不同)

協力:おとなこども計画(アソビゴコラーズ)、OVERGROUND、株式会社KADOKAWA、kino cinéma天神、グッチーズ・フリースクール、The Creators 2023、クリエイティブ・ラボ・フクオカ、株式会社セブンセンス、特定非営利活動法人テイエンポ・イベロアメリカーノ、日田リベルテ、ROCKAHOLIC Inc.  (五十音順)

上映作品

①『ホワイトハンドコーラス NIPPON Freude ! よろこびの歌』

10:45上映開始予定 ★福岡初公開
(2023年/日本/124分/監督:池田圭佑/脚本:池田圭佑)
視覚や聴覚に障がいのある子どもたちと、障がいのない子どもたちが活動を共にするイクルーシブ楽団「ホワイトハンドコーラスNIPPON。合唱の声隊と手話言語をベースに歌詞を「手歌」で歌うサイン隊。そんな彼らがプロオーケストラと合唱団と同じ舞台に立つ。3カ月に及ぶ稽古、そして感動の本番までを記録した子どもたちによる挑戦の物語。

©一般財団法人さわかみ財団/一般社団法人El Sistema Connect

耳が聞こえない人たちが、私たちに別の視点で音楽を楽しむ方法を教えてくれる。なんと美しい発見だろうか。
サンティアゴ・エレーラ(特定非営利活動法人テイエンポ・イベロアメリカーノ理事長)

②『シーナ&ロケッツ 鮎川誠 ロックと家族の絆』

13:50上映開始予定
(2023年/日本/98分/監督:寺井到)
優しいことは、こんなにもカッコいい。バンドも家族との時間も、底抜けに優しい人柄もーその生き様こそがロックンロール。日本で最も愛されたロックンロールギタリスト鮎川誠。その素顔と功績を、貴重な証言で綴る珠玉のドキュメンタリー。

©RKB毎日放送/TBSテレビ

シンプルに生きることは決して容易ではない。生涯すべてをロックに捧げた鮎川誠は、それを見事に全うした。アイコンとなったギブソンのブラックビューティーは血肉化し、マーシャルに直でシールドをぶっ込みかき鳴らす。Femme fatale、シーナと築いたハッピーハウスもロックそのものだった。刻まれた人生、音楽、映像すべて永遠にカッコいい。
深町健二郎(音楽プロデューサー)

③『OTHER MUSIC』

16:00上映開始予定
(2019年/アメリカ/85分/監督:プロマ・バスー、ロブ・ハッチ=ミラー)
「6週間後、閉店します。」2015年5月、世界中の音楽ファンに激震が走った。イースト・ヴィレッジのランドマーク。異次元への扉。インディーズの砦ーニューヨーク、伝説のレコードショップ “OTHER MUSIC”。その波乱万丈な21年間を追いかけた、 愛と汗と涙のドキュメンタリー。

©2019 Production Company Productions, LLC

「その他の音楽」とは、流行や商業主義に毒されない「自分たちが心から売りたい音楽」のこと。NYで奮闘したこの店の開店から閉店まで約20年の歴史を追ったドキュメンタリーは、まさに音楽版「君たちはどう生きるか」を問いかける。
松永良平(音楽ライター)

④『狂い咲きサンダーロード』

18:00上映開始予定
(1980年/日本/98分/監督:石井聰亙/脚本:石井聰亙、平柳益実、秋田光彦)
近未来。暴走族たちと、彼らを利用しようとするスーパー右翼軍団に一人で戦いを挑む青年を描く。当初は大学の卒業制作作品だったが、完成後劇場公開され、キネマ旬報ベストテンにランクインする快挙を達成。日本インディーズ映画の最高峰であり、今なお多くのファンを生み続ける伝統的作品。

©︎ISHII GAKURYU

この時代にこんなロックな作品を生み出した石井岳龍監督に感謝したい。そしてそのサントラを任された俺達の音源が東京で出回り、それがキッカケで今のTHE MODSがある。このロックな絵と音を感じて欲しい。
森山達也(THE MODS)

オープニングイベント

開催日時:2023年10月20日(金)18:00開場 18:30開演予定
会場:キノシネマ天神(福岡市中央区警固1-15-38 カイタックスクエアガーデン 1号棟3階)
料金:(前売)1,500円 (当日)1,800円

①トークセッション「街と音楽と映像の記憶」

(ゲスト:石井岳龍 モディレーター:深町健二郎)

映画上映『自分革命映画闘争』★福岡初公開

(2023年/日本/監督:石井岳龍/脚本:石井岳龍)
大学の映画コース教授でありながら、自らの思想「自分革命ワーク」の実践に駆られ狂的状態に陥り、突然失踪してしまう石井岳龍。彼が残した「個の想像力や認識の拡張、意志の強化を目指す内意識革命の為のワークテキスト」の扱いに、同僚の助教、助手は困惑。葛藤後、任意の学生と共にワークの実践を試みる選択をし、同時に助教は失踪した石井の影を追い、やがてそれは謎の洞窟探検にまで至ることになる。学生たちはそれぞれが選択したテキストの実践をすることによって、まるで映画の中のような拡大した想像力と意識拡張の迷宮世界に迷いこんでゆく…

©︎ISHII GAKURYU

監督コメント
福岡で今回一回のみ上映していただく『自分革命映画闘争』は、私の原点たる初期衝動精神に立ち返り、「創りたいから創る」純度100%で生まれた映画です。 また、私をはじめ全スタッフが出演者としてカメラの前に立ち、フィクションとドキュメントがせめぎ合い、観客を「映画の迷宮」に誘ってゆく、ワイルドな実験精神とオフビートさやPOPさも併せ持った最新形態の作品でもあります。映画を映画館で体感する醍醐味、映像と5.1chの立体音響による新たなマジック体験を思う存分に追及しました。

ゲストプロフィール

石井岳龍 ISHII Gakuryu (旧名:石井聰亙 ISHII Sogo)
1957年福岡市生まれ。映画監督。 1976年大学入学直後の「高校大パニック(8mm)」以降、様々な映画、音楽映像作品等を監督。
【主作品】
『狂い咲きサンダーロード』『爆裂都市』『逆噴射家族』『水の中の八月』『ユメノ銀河』『五条霊戦記』『ELECTRIC DRAGON 80000V』『シャニダールの花』『ソレダケ that’s it』『蜜のあわれ』『パンク侍、切られて候』他多数。『自分革命映画闘争』に続き4人の監督による『almost people』は9/30公開。

アフターパーティー

トーク&DJセッション「ぼくたちの好きな映画とその音楽」
開催日時:2023年10月21日(土)20:00開場 21:00開演予定
会場:Juke Joint(福岡市中央区舞鶴1-9-23エステートモア舞鶴2階)
料金:1,000円 要ワンドリンクオーダー
お問い合わせ:(TEL) 092-762-5596 (MAIL) fukuoka.jukejoint.info@gmail.com
ゲストトーク&DJ:松永良平(音楽ライター)
映画『OTHER MUSIC』の字幕監修を手掛けた、音楽ライター松永良平のトーク&DJイベント。また毎月第3金曜日に開催されている、映画好きによる映画音楽のDJイベント「サウンドトラックナイト」チームも参戦予定。

ゲストプロフィール

松永良平
1968年、熊本県生まれ。ライター/編集。雑誌/ウェブを中心に記事執筆、インタビュー、CDライナーノーツ執筆など。
著書『ぼくの平成パンツ・ソックス・シューズ・ソングブック』、『20世紀グレーテスト・ヒッツ』、『コイズミシングル』(小泉今日子ベスト・アルバム『コイズミクロニクル』付属本)、編著『音楽マンガガイドブック』、翻訳書にテリー・サザーン『レッド・ダート・マリファナ』、ブライアン・ウィルソン『ブライアン・ウィルソン自伝』。編集担当書に朝妻一郎『ヒットこそすべて』、小野瀬雅生『小野瀬雅生のギタリスト大喰らい』、『ロック画報/カクバリズム特集号』など。

後夜祭上映

「TOTEM-song for home」-Shingo Wakagi

開催日時:2023年10月22日(日)18:30
会場:OVERGROUND(福岡市博多区美野島1-17-5 寿ビル2階)
料金:500円
お問い合わせ:(TEL) 092-984-0896 (MAIL) info@overground.asia
若木信吾 監督第2作。台湾には原住民と呼ばれる部族がいる。偶然にも違う部族から結成されたバンドTOTEM(トーテム)。真っ青な空と海、まっすぐで心地よい彼らの姿を足かけ3年追いかけた、青春音楽ドキュメンタリ一映画。