2024/3/24(日) タンゴショー『遥かなるわが故郷 Le Jana Tierra Mía』

ラテングラミー賞ノミネート(2016) レオナルド・パストーレが歌い上げる
カルロス・ガルデルの珠玉のナンバーによるタンゴショー

今からおよそ100 年前、SNS などなかった時代、貧しい未婚の母に連れられブエノスアイレスにやってきた移民の青年の歌声が国境を越え、大陸を渡り、世界の人々を魅了していました。
その名は、カルロス・ガルデル。
当時、ダンスの伴奏的な存在でしかなかったタンゴ音楽に歌の世界を確立し、歌唱タンゴとして発展させたガルデル。その魅惑的な歌声、卓越したスタイルと歌唱表現の評判は瞬く間にハリウッド映画界にも広まり、俳優として数々の作品に出演し、歌唱を披露します。歌唱力に加え、エレガントで二枚目な風貌が相まって人気はうなぎ上り。
しかし、人気絶頂にあった1935 年、ニューヨークからアルゼンチンへと戻る道中、飛行機墜落事故でガルデルは命を落とします。ブエノスアイレスは喪に服し、パリは静寂に沈み、ニューヨークでは 1 週間にわたる通夜が行われました。それほどにも彼は愛され、チャップリン、フランク・シナトラなどの著名人たちと交流する華やかな姿は、夢を抱いて新天地へやってきた移民達にとって “ 成功” の象徴、憧れそのものだったでしょう。
歌謡ジャンルとしてのタンゴを確立した彼の功績は偉大です。しかし、それ以上に注目すべきは、新しい言い回しや俗語、生活習慣、人生の価値観を取り入れたガルデルの歌が新しい文化となり、アルゼンチンという国家のアイデンティティの文化的基盤を築いたことにあります。
   
第7回目となる今回の公演は、タンゴ歌手レオナルド・パストーレ、ピアニスト兼音楽ディレクターのエルナン・マラゴリをブエノスアイレスから特別ゲストに迎え、福岡在住の気鋭のミュージシャンと国内外で活躍するタンゴダンサーと共にカルロス・ガルデルが活躍したタンゴ黄金時代へタイムスリップしたかのようなステージをおおくりします。

日時:2024年 3月 24日 (日)
開場 14:30 / 開演 15:00
会場:西鉄ホール
チケット前売:¥4,500
※ 全席自由

チケット取扱
■チケットぴあ P-code:261-601
■ ラテン文化センター ティエンポ館内